T2-T3 - プロトタイプの構築とソリューションインタビュー

Kana Tomita
Kana Tomita
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(宿題1) MVP/プロトタイプを作る

雑なMVP/プロトタイプを作成し、ソリューションインタビューでお客様に見せてください。(作成に多くの時間をかけないでください!)

1-1 MVP/プロトタイプ作成の心構え、やり方について学ぶ

下記の記事を読んで、MVP/プロトタイプを作る際の心構えや全体のプロセスについて学びましょう。

MVP の作り方 🔨 とにかく雑に作る「手作業型 MVP」のススメ
MVPとは仮説を検証して学びを得るためにつくる最小限の製品っぽいもののことです。雑に作ってローンチし、早く学びを得ましょう!

むしろ「雑であること」のほうが重要で、たとえば「まだ完成品でないことが相手に伝わる」「未練なく捨てられる」「厳しいフィードバックを受けても心理的に平気(だってまだ雑なやつだから)」あたりがメリットかなあと思います。
P1: Critical Function Prototype 🎯
まずは、ユーザーの課題を理解するためのプロトタイプです。この段階では、紙芝居や段ボールなどを使った「雑なプロトタイプ」で十分です。「デザイン思考」の手法でよく用いられるプロトタイプですね。ユーザーリサーチとあわせて使うと効果的です。
この記事で紹介されているP1のプロトタイプをまずは作成いただきます。

約 100 のプロジェクトに見る、超初期のスタートアップの成功パターン、失敗パターン
しかし多くのチームはすぐに手を動かしません。手を動かさないのは、
- 実装力があまりない(自信がない)
- 「とにかく雑に作る」ことへの心理的なハードルがある
- 素早く作るためのツールセットに心当たりがない
- プロトタイプは何個作ってもいいんだという感覚がない
といったあたりが原因かなと感じています。
さて、ローンチ(立ち上げ)前のスタートアップの目標は極めてシンプルです。まず1つ目のステップは、迅速なローンチです。
2つ目は、スタートアップにとって明らかに必要なことで、
初期顧客の獲得です。やり取りの中で自社プロダクトに価値を見出してくれるかどうか検証可能なユーザーが必要です。
ローンチとは、何かを出荷するのと同じで、何度でもできるものだと思っておいてください。ローンチができるのは1回限り、という考えは捨ててください。


1−2 作成する

1) 具体的な作り方に関して知る
下記の記事をご参照ください。
2) 作ってみる
ご自身のアイデアに合わせたプロトタイプを作成ください。1週間程度で作れる程度のもので構いません。最初は「コンシェルジュ型MVPやオズの魔法使い型MVP」でぜ日試してみてください。


(宿題2) MVP/プロトタイプで売上をあげる

MVPを見せながら潜在顧客へのソリューションインタビューを行ってください。

インタビュー時
  • 良いソリューションインタビューを行うために、下記テンプレートを活用ください。
  • 5問目の質問を通じ、購入約束を取り付けることを目標としてください。
ソリューションインタビュー質問集 286 KB View full-size Download


インタビュー後
インタビューを振り返って、あなた以外は知らないような気づきを探してください。


(宿題3) アイデアを評価す

次回のミーティングで結論を宣言することになります。
下記のアイデア基準に沿ってご自身のアイデアを評価し、いまのアイデアを続けるか、アイデアを変えるかを決めてください。

アイデア基準
1. 個人的なコミットメント
  • あなたはこのアイデアに3年間を捧げることができますか?
  • あなたはそのアイデアに(ある程度の)自信がありますか?
  • このアイデアのために半年から1年以内に仕事を辞められますか?
2. 課題があるか (CPFを達成していそうか)
  • 課題があることを確認できている
    • 課題が「ありそう」ではなく、複数名から現状への不満や、解決策の限界、願望を聞くことができていて、課題が「ある」と確認できた状態です。
  • その課題を顧客が今どうやって解決しているかが分かる
    • 解決しようとしていないのは、課題とは言えないため
  • 現在の解決策に使っている金額が分かり、金額が十分高い
    • さらに既存の代替品の問題点も(解像度高く)把握している
  • 課題は解決できると確信できている
※『君のプロダクトは「誰の」「どんな課題」を解決しているのか?|ユーザーインタビューの必要性』 
https://onlab.jp/journal/tips-user-interview/ を参考にしています。